心電図の波形から何が分かるの?
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看護師のための解剖生理の解説書『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
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今回は「心電図波形」に関するQ&Aです。
山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長
心電図の波形から何が分かるの?
心電図は心臓の興奮によって発生する心筋の活動電位を記録したものです。心臓が1回拍動するごとに、P波、QRS波、T波という3つの波が現れます(図1)。
図1心電図波形と刺激伝道系
P波は心房が興奮する時に発生する波、QRS波は心室が興奮する時に発生する波、T波は興奮した心室が回復していくときに発生する波です。描き出された波形から、心臓疾患の有無、疾患の種類などがわかります。
左心室肥大の場合はR波が増高します。狭心症ではST部分が低下し、心筋梗塞ではST部分が上昇するとともに、異常Q波が出現します。また、不整脈がある場合にも心電図の波形に異常が現れます。
※編集部注※
当記事は、2016年6月6日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版