心機能が低下するとどうなるの?
看護師のための解剖生理の解説書『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
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今回は「心機能の低下」に関するQ&Aです。
山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長
心機能が低下するとどうなるの?
心機能が低下すると、心臓から送り出される血液の量が減少します。
そのため、身体には次の①~③の病態が起こります。
①身体の末梢では酸素不足が起こり、二酸化炭素や乳酸などの老廃物が排泄されない状態になります。
②腎臓の糸球体に行く血液も減少するので、尿量が減少します。
③脳に行く血液も減少するので、脳では酸素不足が進行し、虚血(きょけつ)状態になります。
MEMOうっ血
静脈の血流が妨げられ、臓器や組織に血液が滞っている状態をうっ血といいます。心臓の障害が原因の場合は全身にうっ血が起こり、血栓が血管に詰まった場合には局所にうっ血が起こります。
※編集部注※
当記事は、2016年6月10日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版