必要な経験年数は…? 新卒でも訪問看護師になれる?
訪問看護師は「十分な臨床経験がないと難しい」というイメージがありますが、最近では、新卒で訪問看護の道に進むなど、20代の若手もどんどん増えています。
目次
訪問看護師の平均年齢は?
厚生労働省によると、訪問看護師として働く看護師さんは、40代が多く、全体のおよそ4割を占めています(2018年末現在)。
20代は4%、30代は19%です。
現状では、訪問看護師の平均年齢は、病院の看護師に比べると少し高めといえます。
出産や育児をきっかけに、夜勤のある病棟勤務から日勤メインの訪問看護師になったという方も多いようです。
仕事と家庭の両立がしやすい訪問看護師の働き方は、特に子育て世代の看護師さんには大きな魅力ですね。
「臨床経験3~5年」は必須ではない
最近は「経験年数は問わない」「新卒や若手を積極的に採用している」という訪問看護ステーションが増えてきています。
訪問看護ステーションの数が急速に増え続けている中、人材不足はどこも深刻です。
「経験の浅い新卒や若手ナースも自分たちで育てなくちゃ!」と考えるステーションが徐々に多くなってきているのです。
先輩からヒトコト
「病院での経験が長いゆえに、在宅でのギャップを受け入れられない」ということが少ないとして、新卒や若手をむしろ歓迎するステーションもあります。
病院と連携した研修プログラムも
新卒や若手を積極的に採用しているステーションでは、地域の病院やクリニックと連携した研修プログラムを組み、基本的な看護技術(注射や点滴など)を習得できたり、病棟の夜勤を経験させてもらったりするなどの工夫も行われています。
こうしたフォロー・教育体制のあるステーションを選べば、新卒や2~3年目の若手ナースでも問題なく活躍できます。
訪問看護に「必須の経験」ってある?
訪問看護師になるための「必須の経験」などは特にありません。
実際の訪問看護師さんにも、急性期病院から転職した方、慢性期病棟を長く経験した方、救急畑を歩んできた方、子育てなどでブランクがあった方など、いろんな職歴を持つ方がいます。
そもそも病院勤務を経験していない新卒ナースもいます。
訪問看護の利用者さんは小児から高齢者まで実に幅広く、疾患や状態もさまざまです。
どんなに経験があっても「初めてのケース」に出合うのが在宅。
もちろん、病院での経験は在宅の現場でも生かせますが、それよりも、未経験のことに直面したときに自ら学ぶ姿勢が、訪問看護師には大切です。
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