勉強しなきゃいけないことが多すぎる! そんな時におすすめの3ステップ勉強法

 

臨床の現場に出ると、分からないことばかりで悩みが尽きない人も多いと思います。

反省ばかりの毎日、という方も多いのではないでしょうか。

 

私も学生時代に一生懸命勉強し、臨床実習にも真面目に取り組んだはずなのに、初期研修医の序盤は、自分の知識と技術の不足を実感するばかりで、無力感にさいなまれる日々でした

 

今回は、同じように臨床現場で悩む若手看護師の皆さんに、このつらい日々をどんなモチベーションで乗り越えればいいのか、どのように勉強していけばいいのかについて悩んだ時の、ヒントをお伝えしたいと思います。

 

知識が身につく3ステップ勉強法

とにかく若手の頃は、毎日が「出口の見えないトンネル」の中を進んでいるかのように感じられると思います。

 

勉強しようにも、勉強しなければならないことが多すぎて途方に暮れる日も多いでしょう。

 

 

頭をかかえる看護師

 

そこで私がお勧めしたいのは、以下の3ステップです。

 

1勉強するテーマを一日1つに絞る

まず1つ目は、「勉強するテーマを一日1つに絞る」ということです。

 

その日に現場で困ったこと、疑問に思ったこと、先輩から教えてもらったことから、「1つだけ」勉強するテーマを選ぶとよいでしょう。

 

「あれもこれも」と焦る気持ちがあるかもしれませんが、複数のテーマを同時に勉強するのは非効率的です。

 

1つずつ足場を固めていくほうが、結果的には早く知識が身につくのです。

 

 

2勉強したことを次の日に実践する

次に重要なポイントは、「勉強したことを次の日に実践する」です。

 

勉強したことを、看護記録への記載や観察項目に生かしてみる、勉強した知識を使って先輩に質問してみる、といった行動で、知識が定着します。

 

 

3勉強したことを誰かに教える

最後に、「勉強したことを誰かに教える」です。

 

同期や後輩に自分が学んだことを教えようとすると、理解したつもりで実は理解できていなかったことがあると気づけます。

 

自力では見つかりにくい知識の穴が見つかり、その部分を復習することで、さらに記憶が確かなものになるのです。

 

 

この3つのステップに加えて、私が初期研修医の頃は、書店の医学書コーナーで1冊本を買ってカフェで読むのを週末の決まり事にしていました。

1週間の知識のまとめを休日にマイペースで行うのは、案外楽しいものでした。

 

勉強はどんどん楽に、そして楽しくなる!

私は以前、X(旧Twitter)で以下のような投稿をしたことがあります。

 

Xの投稿画像


勉強というのは、加速度的に楽になり、加速度的に楽しくなるものです。

 

ある知識がいったん身につくと、その何倍もの知識が身につきやすくなる、その繰り返しが「学び」だからです。

 

学び始めは最もつらいのですが、月日を重ねるにつれ、勉強はますます楽になっていきます。

 

最初は「出口の見えない長いトンネル」だったのが、そのうち「出口の見える短いトンネル」を次々くぐり抜けていくフェーズがやってくるのです。

 

勉強がつらい時は、ぜひ、ここに書いた3ステップを実践してみてください。

 

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執筆

田附興風会 医学研究所北野病院 消化器外科/腫瘍研究部 医員・研究員山本健人

医師・博士(医学)。平成22年京都大学医学部卒業後、複数の市中病院勤務を経て、現職。 医療情報サイト「外科医の視点」を運営し、累計1200万PV超。資格は外科専門医、消化器外科専門医、消化器病専門医、内視鏡外科技術認定医(大腸)、がん治療認定医 、感染症専門医など。
「外科医けいゆう」のペンネームで、TwitterInstagramFacebookを通して様々な活動を行い、読者から寄せられる疑問に日々答えている。

 

編集:宮本 諒介(看護roo!編集部)

 

 

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