「出生数」より「死亡数」が51万人多いという衝撃|看護roo!ニュース
厚生労働省によると、2019年に生まれた赤ちゃん(推計)が90万人を割りました。
100万人を割ったことが大きな話題となった2016年から、わずか3年。出生数の減少が止まりません。
一方で、死亡数は増加を続け、出生数より約51万人上回りました。
13年連続で、死亡数が出生数を上回る
厚生労働省の「衛生行政報告例」を基に看護roo!編集部で作成
2019年の出生数は、前年から5万4400人減り、86万4000人でした。
90万人を下回るのは、1899年(明治32年)に統計を開始して以来、初めてのことです。
一方で、死亡数は前年から1万3530人増え、137万6000人。
出生数と死亡数の差は51万2000人で、こちらも統計開始以来、初めて50万人を超えました。
死亡数が出生数を上回る、いわゆる「人口の自然減」の状態が13年続いています。
「死産数」は50人に1人
厚生労働省の「衛生行政報告例」を基に看護roo!編集部で作成
死産数を見ると、2019年度は1万9000人。
医療の進歩などもあり、年々その数は減少し続けています。
1人の女性が産む子どもの数が横ばい
実効性のある少子化対策がなかなか生まれず、出生数の減少に歯止めがかかっていません。
女性1人が生涯のうちに産む子どもの数に相当する「合計特殊出生率」を見ても、2018年は1.42でした。
この数が2.07を上回れば人口減少は止まると考えられていますが、1975年に下回ってから減り続け、現在はほぼ横ばいの状態です。
厚生労働省の「衛生行政報告例」を基に看護roo!編集部で作成
出生数や死亡数は、必要となる医療やその担い手である看護師に大きくかかわることなので、知っておきたい話題です。
看護roo!編集部 坂本朝子(@st_kangoroo)
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(参考)
衛生行政報告例(厚生労働省)
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