ツアーナースに必須の持ち物は?事前準備のポイント教えます!|ツアーナースのつれづれ日誌【5】

今回は私の経験から、ツアーナースに必須の持ち物、便利なグッズ、事前の確認事項をお伝えします!

(ツアーナースの仕事内容【まとめ】は▶こちら

 

ツアーナースのつれづれ日誌【5】

ツアーナースに必須の持ち物は?事前準備のポイント教えます!

 

 

 

ツアーナースの仕事に私が絶対持っていくもの7選

1. 聴診器

2. 秒針のついた時計

3. ビニール手袋

4. 嘔吐への対応グッズ(ビニール袋、ウエットティッシュ、マスク)

5. メモ帳、ボールペン

6. レインコート

7. 携帯電話用モバイルバッテリー

 

1. 聴診器

保健室があればいいですが、ない場合には医療器具として使えるものは聴診器体温計くらいです。

救急バックには体温計はあっても聴診器が入っていないこともあるので、自分のものを持参すると確実です。

 

2. 秒針のついた時計

時計はいかなる時でも必要です。

特に秒針のついたものがベストです。

 

病院とは違い、医療器具が少ないため、脈拍呼吸数を測るにも時計がないと難しいです。

 

3. ビニール手袋

ビニール手袋はもし準備されていても、数が少ないことがほとんどです。

素手での対応は、看護師として避けなければならないので、余分に持っていくと安心です。

 

4. 嘔吐への対応グッズ(ビニール袋、ウエットティッシュ、マスク)

特に子どもたちは、バス酔いや体調不良などで突然嘔吐することもあります。

ほとんどの場合、準備されている物品は、エチケット袋、タオル、トイレットペーパーなどの最低限のものです(ハイターなどの次亜塩素酸系の液剤やバケツが用意されていることもごくまれにあります)。

 

対応するために、ビニール袋、ウエットティッシュ、マスクを持っていくと役立ちます。

 

5. メモ帳・ボールペン

行程中に次から次へと体調不良や怪我人の対応が出た場合に、生徒の名前や処置した箇所などを覚えていられないこともあります。

 

最低限の時間帯と名前、対応した箇所をメモしておくと、症状が落ち着いたあとに規定の処置表や記録簿等への記入がしやすくなります。

 

6. レインコート

雨天でも行程を行うこともあります。

そのため、両手が自由に使えるレインコートは必須です。

 

7. 携帯電話用モバイルバッテリー

連絡をとるだけでなく、処置方法を調べたりする際に携帯電話は必需品です。

屋外で電池が切れてもすぐに充電できるように、モバイルバッテリーを持っておくと安心です。

 

 

林間学校、臨海学校などへの同行にあると役立つもの

・帽子、替えの靴下、日焼け止め

・防寒着

・虫除けスプレー

・レジャーシート

・ハンズフリーライト

・サンダル(臨海学校)

 

林間学校や臨海学校などへの同行の場合、行程のほとんどが大自然の真っ只中になります。

そのため、アウトドアに必要なものは準備しておくといいでしょう。

 

(小学6年生の林間学校、牧場体験乳搾りのときの写真です。小さい牛で、子どもたちが可愛がっていました)

 

特に靴は、スニーカーや運動用の靴が無難です(クロックスなどでは危険な場合があります)。

 

林間学校では昼間と夜でかなり気温差がある地域もあるので、羽織るものも持っていくといいでしょう。

 

また、屋外での怪我や体調不良に対応するとき、レジャーシートを1枚持っておくと便利です。

座らせて処置したり、横になって休ませるときだけでなく、担架代わりになることもあります。

 

さらに、夜のナイトウォークやキャンプファイヤーでも、怪我や喘息発作などの危険があります。

 

暗闇でもスムーズに対応するために、ハンズフリーライトを持参すると便利です(夜勤で使用するようなもので十分です)。

 

(小学6年生の林間学校、キャンプファイヤーのときの1枚)

 

 

スキー合宿への同行にあると役立つもの

・防水ウエア、手袋、帽子、あればゴーグル

・使い捨てカイロ

 

スキー合宿で大切なのは防寒、防水です。

雪で濡れてしまい、しもやけを起こす子どももいるので、使い捨てカイロは多めにに持っておくと安心です。

 

 

園児や小学生の同行にあると役立つもの

・絆創膏

・ティッシュを多めに

 

園児や小学校の行程への同行は、とにかくちょっとした怪我が多いです。

ささくれがむけてしまっただけで、保健室へ飛び込んできたこともありました。

 

救急バックは小さいものを学校側から渡されることが多いですが、絆創膏やティッシュはかなりたくさん使うので、なくなってしまったときに備えて持参すると役立ちます。

 

 

事前の打ち合わせで確認しておくべきこと

小学校の行程への同行は、「事前打ち合わせ」が開催されることがほとんどです。

同行の1週間前頃に小学校に出向き、養護教諭や担任の先生、校長先生と一緒に、行程や持ち物などの打ち合わせをします。

 


 

看護師として確認しておくべきことは、以下の通りです。

 

  • 持病や特別対応が必要な生徒の名前と対応方法
  • 食物アレルギーがある生徒の食事
    どのように手配しているか、テーブルを分けるか、担任と該当食がないかダブルチェックを行うかなどを確認します。
  • 内服薬の管理
    自己管理で内服してもらうため、声かけのみ行うか、ツアーナースの目の前で内服してもらいチェックするかなどを確認します
  • 救護バックの内容確認
  • 看護師部屋や保健室の有無
  • 具合が悪い生徒がいた場合の連絡方法、受診の流れ
    受診の流れがマニュアル化されているケースもあります。
  • 生徒用健康カード(体温表)の有無
    体温表がある場合は、朝と夕方にチェックする場合が多いです。
  • 指定された看護報告書があるか
    学校で指定の用紙、または市区町村で指定の用紙を使用する場合があります。
  • 宿の近くにある病院の情報
  • 看護師の自己負担金
    食費や行程先の入場料などが自費になる場合があります。
  • 行程中の職員会議の時間

 

これらのことを確認しておけば、当日の対応がスムーズになります。

 

***

次回はツアーナースの業務の中でも一番悩むことの多い、医療機関の受診を判断する方法についてご紹介します!


白石 弓夏(しらいし ゆみか)】

2008年より看護師として総合病院勤務。

小児科、整形外科・泌尿器科・内科の混合病棟、スポーツ整形外科を経験。

その後、派遣でクリニックや検診、ツアーナース、保健室業務、保育園、看護学校臨時教員などさまざまな働き方をし、現在フリーランスナースとして臨床にあたっている。

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