「看護師に向いてないかも」を切り替える!(後編)|新人看護師特集【Vol.6】

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看護師をしていると「自分はこの仕事向いてるのかな?」と思い悩むことありますよね。

特に、現場に出たばかりで目の周るような日々を送っている新人さんは、イメージどおりに動けない自分に悔し涙を流す事も多いんじゃないでしょうか。

今回は、前編に続き「看護師に向いてないかも」を切り替えてきた先輩たちのエピソードをお届けします。

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大切なのは命。怒られたっていい!

「もともと看護師になりたかったわけじゃないんです」というCさん(現在4年目)。

ピアノ講師になるつもりが、偶然が重なり看護学校に入学。せっかく国試にも受かったことだし・・・と、勤め始めた病院は、超ハード勤務なうえに先輩からもめちゃくちゃ怒られる毎日。

「先輩によって言うことも違うし・・・、体も心もボロボロになりながら『何で私はここにいるんだろう』って気持ちでいっぱいでした。」

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そんな時・・・

「いつも厳しくて、恐れていた先輩と夜勤で初めて組んだ日のことです。私が一人でナースステーションにいる時にモニター音が鳴りました。」

あわてて患者さんの所に行って吸引をしたCさん。

それを見ていた先輩が「よく対応できたね、あなたはそれで患者さんの命を救ったんだよ。」と初めてお褒めの言葉をくれたとか。

 

「褒められたこと自体も嬉しかったですけど、それ以上に、こんな自分でもちゃんと患者さんを救えたことに感動しちゃって。」

 

それまでは怒られるのが嫌で仕方なかったけど、『一番大切なのは患者さんの命。患者さんが救えるなら、そのためなら自分が怒られたっていい!』と考え方が変わり、人の命を預かる看護という仕事に対して、もっと上達したいという気持ちが芽生えたとか。

 

「新人の頃は怒られることが多くて落ち込むと思いますが、注意されたり怒られたりする対象が、自分じゃなくて、自分のした行為ってことが分かってくると、先輩からのキツイお叱りも前向きに受け止めることができますよ。

患者さんが大事に至らなければ、自分が怒られるくらい大したことじゃないです!」

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「看取り」の辛さから逃げだそうとしたことも

看護師の母親の背中を追うように、自らも看護師を目指したDさん。

「実は母からは反対されたんです。『自分の机も片付けられない子が看護師になったら周りが迷惑だ』って(笑)。それで意地になっちゃって、キツイ実習でも弱音を吐かず頑張りました。だから絶対に挫折しない自信があったんです。」

 

実際小児科で働き始めてからも、仕事についていけない悔しさから泣くことはあっても前向きに仕事に励んでいたDさん。

 

しかし、配属4ヶ月目にして初めて患児の死を目の当たりにして、その辛さにすっかり看護師を続けていく自信をなくしてしまったとか。

「ものすごい喪失感でした。一緒につらい治療を乗り越えた日々を思うと、自分の感情をコントロールできなくて・・・。他の子も看なきゃいけないのに気持ちを切り替えられないんです。」

仕事中にふと手が止まって初歩的なミスをしてしまったり、休みの日でもずっと悲しい気持ちが抜けず、それまで自然とできていた患児たちとの接し方にも迷いが生じたそう。

 

「自分は看護師失格だと思いました。この仕事を続ける限り、患者さんの死からは逃れられない。でも慣れることなんてできそうにない。看護師の仕事は自分には荷が重過ぎるって思ったんです。」

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そんな時・・・

「日頃は厳しい母が『つらかったら一度距離を置いてもいいんじゃない』と言ったんです。」

看護師は一生できる仕事なんだから、そんなに向き不向きを考えて焦ることはない。でも戻りたい時に、いつでも現場に戻れるようにせめて1年間は経験を積んでみたら?というのがお母さんからのアドバイスでした。

「無責任かもしれないけど、本当につらくなったら距離を置こうって決めると1年間なら頑張れる気がしました。

そうして続けてるうちに、看取りが辛いからって辞めるのは一生懸命生きようとしている患者さんに失礼な気がしてきたんです。自分も一生懸命お手伝いして、それでも叶わなかったら思い切り悲しんだらいい。それが私の看護スタイルです。

 

いちいち感情移入してしまう自分は、やっぱり看護師には向いてないかもしれません。でもだからって他の仕事をすることは考えられないんですよね。」

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多くの先輩が言うのは「向いてるかどうかは、今も分からない」ということ。

それでもやっぱり「辞められない何か」を皆さん感じているようです。

 

皆さんにとって、看護師の仕事を続けていくモチベーションは何ですか?

ぜひコメント欄にご意見をお寄せください。

【看護roo!編集部】

 


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