疝痛とは・・・
疝痛(せんつう、colic)とは、周期的に反復する発作的な内臓痛のことである。俗に「さしこみ」といわれる。
原因
空洞状臓器(胃、腸、子宮、膀胱)および管状臓器(胆道、腎盂、尿管)の壁をつくる平滑筋の異常収縮が原因となる。
症状
数分~数時間ごとに周期的に反復することから「疝痛発作」ともよばれる。また、痛みの強さには波があり、次第に強くなってピークを迎えた後、次第に弱まる。
治療
原因精査とその除去が第一選択となる。また、安静、局所の加温、鎮痛薬、鎮痙薬の投与といった対症療法も行われる。
関連疾患
疝痛の原因となる代表的な疾患には、胆石症、総胆管結石、尿管結石、胃潰瘍、回虫症、イレウスなどがある。
引用参考文献
1)今中俊爾.伊藤正男ほか編.疝痛.医学大辞典.第2版.医学書院,2003,1635.(ISBN 9784260005821)
2)永井良三ほか監.疝痛.看護学大辞典.第6版,メヂカルフレンド社,2013,1309.(ISBN 9784839214784)
3)日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン作成委員会編.“がん疼痛の分類・機序・症候群”.がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2014年版).日本緩和医療学会.(2018年11月閲覧)