低血圧とは・・・
低血圧(ていけつあつ、hypotension)とはさまざまな要因により血圧が低下している状態を指す。
重要なのは、低血圧に症状やショックに伴う臓器障害を伴う場合は医療介入を必要とすることである。いわゆる危険な低血圧である。元来、正常血圧が低い患者群も存在するため、症状の有無など介入が必要であるか否かを見分けることが大切である。
対応すべき低血圧の主な原因は心不全などに起因する心拍出量低下性低血圧、薬剤や感染症などに起因する血管拡張性低血圧、外傷や手術などの出血に伴う循環血漿量低下性低血圧などが挙げられる。いずれも低血圧により臓器還流が低下し、生命維持が危ぶまれる状態となる可能性が高いため、早急な介入が必要となる。
患者の基礎疾患、内服薬剤、手術後であるか否かなどの情報を参考として、心電図、超音波、採血検査などにより原因を特定する。
治療方法は原因により異なり、多岐にわたる。繰り返すが、低血圧はさまざまな病態により引き起こされた結果である可能性が高く、原因検索と早急な介入が重要である。