迷走神経とは・・・
迷走神経(めいそうしんけい)とは、感覚神経・運動神経の一つである。延髄から出ており、嚥下運動や声帯の運動、耳介後方の感覚などに関係する。脳神経でありながら、体内で多数枝分れして複雑な経路をとり、胸腔内から腹腔内にまで広く分布している。
迷走神経は、内臓(胃、小腸、大腸や心臓、血管など)に多く分布し、体内の環境をコントロールしている。刺激すると徐脈、咳、嘔吐などを生じる。強い痛みや精神的ショックなどが原因で、迷走神経が過剰に反応すると、心拍数や血圧の低下、失神などを引き起こす(迷走神経反射)。
引用参考文献
1)竹村信彦.脳・神経系の構造と機能.系統看護学講座 成人看護学7 脳・神経.第13版,医学書院,2012,48-49.(ISBN9784260013697)