マトリックスメタロプロテアーゼとは・・・
マトリックスメタロプロテアーゼ(まとりっくすめたろぷろてあーぜ、matrix metalloprotease;MMP)とは、細胞外基質を分解するメタロプロテアーゼのことである。
酵素の活性に金属イオンを必要とするプロテアーゼを、メタロプロテアーゼという。この中で、コラーゲンなどの細胞外基質を分解するメタロプロテアーゼが、マトリックスメタロプロテアーゼである。
マトリックスメタロプロテアーゼは、細胞外表面タンパク質の分解や、生理活性物質の活性化などにも関与している。このため、骨リモデリングや創傷治癒などの生理現象だけではなく、炎症や眼の進行などの病的過程にも関与しているとされている。
種類
現在では、20種類以上のマトリックスメタロプロテアーゼが見つかっている。例えば、免疫領域ではマトリックスメタロプロテアーゼ-3(MMP-3 )が存在する。
MMP-3は炎症性サイトカインの刺激を受けて関節滑膜細胞や軟骨細胞から産生され、関節軟骨破壊に関与していることから関節リウマチの関節破壊の指標として使われている。