最終更新日 2019/02/04

愛情

愛情とは・・・

愛情(あいじょう、love)とは、人や物に対する情緒的な結びつき、また、深く愛し慈しむ心のことである。親や周囲の人からの愛情は、子どもの心身の健全な成長にとって非常に重要であり、人格形成に大きく影響する。

幼児期は母親や父親など、子どもにとって重要な特定の大人との間に、愛着関係を形成する時期である。子どもは、愛情に基づく情緒的な絆による安心感や、信頼感の中で育まれながら、親以外との対人関係をつくる基礎を身につけ、さらに複数の人との関わりを持つことで、興味・関心の対象を広げ、認知や情緒を発達させていく。

母性的愛情が欠如したり、身体的・心理的に虐待されたりすると、子どもは精神的に抑圧され、愛情遮断症候群を来すことがある。愛情遮断症候群とは、被虐待児症候群の一つであり、成長ホルモンの不足による低身長や体重増加不良を呈する愛情遮断性低身長などの、成長発達障害を引き起こす。なお、愛情遮断性低身長は、下垂体機能低下症の一つである成長ホルモン欠乏症に類似している。

執筆: 佐々木 朗

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター小児救急フェロー

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