情緒とは・・・
情緒とは、感情のことである。個人の中で生じる主観的な心理変化であり、身体的な変化を伴うこともある
小児の情緒の発達は、新生児期は興奮のみであるが、その後、「快」・「不快」に分化し、更なる分化を遂げる。怒りや忌避などの「不快」な情緒の方が、喜びや愛情といった「快」の情緒よりも早く発達する。
小児の情緒の分化を考えるにあたり、1932年にブリッジェス(Bridges)が提唱した情緒の分化樹系図といったものも参考にされる(図1)。
図1情緒の分化樹系図
2歳までに著明な情緒の細分化がみられ、5歳頃には成人と同等の情緒形成が出来上がると考えられていた。現在では新生児の研究が進み、上記よりも早く、生後6か月から1歳頃までに基本的な感情が出そろうとの見解もある。