最終更新日 2018/06/06

怒り

怒りとは・・・

湯川進太郎の『バイオレンス ―攻撃と怒りの臨床社会心理学― 北大路書房』(2005)によると、怒り(いかり)とは認知的、生理的、進化的または社会的な側面からなる感情であり、「自己もしくは社会への不当なもしくは故意による、物理的もしくは心理的な侵害に対する自己防衛もしくは社会維持のために喚起された心身の準備状態」と定義されている。

 

怒りの主な原因として、相手の怠慢によるものだと判断された場合や、相手の不当な意図的加害によるものと判断された場合などがある。不当な意図的加害や、相手の怠慢による物理的、心理的侵害に対して怒りを感じることは、その状況下における自己防衛のために必要であり、対人関係においても肯定的な感情喚起であると考えられている。

 

乳児の怒りの出現は比較的早く生後3か月頃には不快感を啼泣で表すようになる。幼児期には自我が芽生え、自分の欲求通りにいかないことを、「いや」と言って拒絶したり、たたいたりひっぱったりという態度で表す場合もある。このような反応は成長過程である。

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