死亡とは・・・
小児の死亡(しぼう)は、新生児死亡率、乳児死亡率、乳幼児死亡率などで表現される。新生児死亡率とは生後4週間未満の新生児の死亡率、乳児死亡率とは生後1年未満の死亡率、乳幼児死亡率は5歳までに死亡する確率を指す。
小児の死亡率は、医療や衛生状態によって大きく左右される。地域ごとの差も大きく、特にアフリカなど開発途上国は、多産でありながら、小児医療の水準が低いため、乳幼児死亡率が高く、一方で先進国では低い傾向にある。
ユニセフによると、2017年の新生児死亡率は、日本は世界で最も低く、千人当たり0.9人、次いでアイスランド1.0人、シンガポール1.1人であった。世界全体では、新生児の死亡数が年間260万人にのぼり、約100万人が出生当日に死亡している。原因の8割以上が早産や出産などの出産時の合併症、肺炎などの感染症であり、清潔な環境や消毒薬があれば助かる可能性が高いとされている。
日本での小児の死亡原因は、厚生労働省「人口動態統計」で発表されている(表1)。上述より感染症は少なく、不慮の事故が目立ち、また10代では自殺がみられることが特徴である。
表1小児の死亡原因