自殺とは・・・
自殺(じさつ、suicide)とは自分で命を絶つことである。
厚生労働省の発表している統計では、平成28年の自殺者の総数は21,897人で、前年と比較し2,128人(8.9%)減少している。性別では男性が15,121人(69.1%)と多い。また、年齢別の死因順位をみてみると15〜39歳の各年代の死因の第1位は自殺となっている。
職業別自殺者数では「無職者」が12,874人(58.8%)と最も多く、次いで「被雇用者・勤め人」(6,324人、28.9%)、「自営業・家族従業者」(1,538人、7.0%)、「学生・生徒等」(791人、3.6%)の順となっている。自殺の原因・動機が明らかなもののうち、個々の要因別では、「健康問題」が11,014人と最も多く、次いで「経済・生活問題」(3,522人)、「家庭問題」(3,337人)、「勤務問題」(1,978人)の順となっている。
日本の自殺率は欧米の先進国と比較して高い水準にあり、15〜34歳の若い世代で死因の1位が自殺となっているのは、先進国では日本のみである。
世界保健機関(WHO)は自殺の原因は個人や社会に内在する多くの複雑な原因によって引き起こされるものの、自殺は予防できることを知ることが大切で、自殺手段の入手が自殺の最大の危険因子で自殺を決定づけると提言している。日本でも自殺対策として相談室の設置、カウンセラーの増強などの対策が取られている地域がある。2006年10月28日には自殺対策基本法が施行され、毎年自殺対策白書が発表されている。そのほか、ボランティアらによって営まれているいのちの電話が、相談のための電話を24時間受け付けており効果を上げている。