ビタミンB12とは・・・
ビタミンB12(びたみんびー12)とは、DNAの生成を助ける栄養素である。肝臓や筋肉に大量に貯蔵されている。
ビタミンB12は、2つの段階を経て食品から体内に吸収される。まず、胃酸が食品中のビタミンB12をタンパク質から切り離し、その後、胃の中で産生された内因子と呼ばれるタンパク質とビタミンB12が結合し、体内に吸収される。
胃全摘や高度な萎縮性胃炎では、内因子が不足するため、ビタミンB12の吸収障害が起こる。吸収障害が起きた際も、体内貯蔵分のシアノコバラミンによって代償されるため、欠乏症が出現するまでは4~5年を要する。
ビタミンB12の欠乏症が起こると、赤血球のDNAの合成が阻害され大球性貧血を来たす。ビタミンB12の欠乏により起こる貧血を、巨赤芽球性貧血という。