乳輪とは・・・
乳輪(にゅうりん)とは、乳頭の周りの桃色、茶色、黒色の部分を指す。メラニンを多く有する皮膚、皮脂腺、毛根により形成される。
乳輪の色調
思春期前は男女ともに桃色であるが、女性は二次性徴により乳房が成長し乳輪径が広がるとともに、乳輪が茶色や黒色に着色する。着色はメラニン色素によるもので、メラニン産生には個人差がある。メラニン産生は紫外線や外傷などの刺激により亢進される。
小結節
乳輪にある小結節(ぶつぶつ)は、モントゴメリー腺と呼ばれるアポクリン腺(皮脂腺)で、乳腺と同様の分泌組織である。モントゴメリー腺からの分泌物は独特の匂いがあり、食生活、代謝により変化し、児の哺乳意欲を刺激するなどの作用があるといわれている。
乳輪径について
「臨床解剖研究記録No.7 2007.2」によると、日本人の平均乳輪径は4㎝といわれている。