最終更新日 2018/03/27

膀胱直腸障害

膀胱直腸障害とは・・・

膀胱直腸障害(ぼうこうちょくちょうしょうがい)とは、膀胱や直腸に機能障害が生じることである。膀胱機能の障害としては尿失禁、残尿、頻尿、尿路感染などがある。一方、直腸障害としては便失禁、便秘、頻便が挙げられる。

 

原因

原因としては、脊髄損傷や馬尾神経の損傷などによって、膀胱および直腸を支配している神経が影響を受けることである。これらの症状は外傷に伴う脊髄損傷や、腰部脊柱管狭窄症椎間板ヘルニアなどが原因疾患として考えらえる。また、膀胱や直腸の症状だけでなく、運動神経や感覚神経も損傷されるため、下肢の感覚障害(痺れ)や下肢の麻痺・脱力なども伴うことが多い。

 

症状

患者の自覚症状としては、麻痺や感覚障害の方が先に自覚され、膀胱、直腸の障害は医療者が積極的に問診や身体所見を取らなければ判明しないこともあり、注意が必要である。上記症状の問診に加えて、身体所見では直腸診を行い、その際に肛門括約筋の運動を見る必要がある。肛門括約筋は、直腸診の際、反射的に収縮するため診察時には多少の抵抗を感じるが、膀胱直腸障害がある患者であれば何の抵抗もなく直腸診が出来るので異常所見として認識できる。

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