CCL2とは・・・
CCL2(しーしーえるつー)は、ケモカインの一種である。ケモカインとはGタンパク質共役受容体を介して作用発現をするタンパク質で、白血球などの遊走に関与している。走化性(chemotactic)に関わるサイトカイン(cytokine)なのでケモカインと呼ばれている。
CCL2は、別名MCP-1とも言われる。単球、マクロファージ、線維芽細胞、ケラチノサイトなどで産生され、CCR2Bというレセプターを有する単球、NK細胞、T細胞、好塩基球、樹状細胞に作用する。マクロファージの活性化や好塩基球からのヒスタミン遊離、Th2反応増強などの効果を発揮する。
ケモカインは、低分子量(8-41kDa)のタンパク質であり、アミノ酸配列中に4つのシステイン残基がある。これらはN末端側からそれぞれ1番目と3番目、2番目と4番目のシステイン残基同士でジスルフィド結合することで、立体構造を形成している。ケモカインはシステイン残基の位置と配列によりCケモカイン、CCケモカイン、CXCケモカイン、CX3Cケモカインなどに分類される。CCL2はCCケモカインの一つである。CCケモカインは一次構造においてN末端側の2つのシステイン残基が連続していることからこのように呼ばれる。