CXCとは・・・
CXC(Alpha Chemokines)は、ケモカインサブファミリーの1つである。
ケモカイン(chemokine、走化遊走性のサイトカイン)は、血管内皮細胞、線維芽細胞、上皮細胞、好中球、単球など、多種類の細胞より産生される、6~14kDa程度の低分子量タンパク質の総称である。白血球(好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球)の遊走や活性化を調節している。ケモカインは多くのインターロイキン(interleukin:IL)より分子量が小さいことが特徴である。
また、ケモカインは、ヘテロ三量体Gタンパク質と共役する7回膜貫通型の受容体を介してシグナルを伝達する。N末端側の2個のシステイン残基配列の特徴から、ケモカインはCXC、CC、C、CX3Cの4つのサブファミリーに分類され、現在ヒトでは50種類以上のケモカインの存在が知られている。
・CXC:N末端側の2個のシステインの間に1個のアミノ酸があるもの
・CC:N末端側の2個のシステインが並んでいるもの
・C:N末端側のシステインが例外的に1個のもの
・CX3C:N末端側の2個のシステインの間に3個のアミノ酸があるもの
IL-8などのCXCケモカインは、主に好中球を遊走させる。