プリン体とは・・・
プリン体(ぷりんたい、purine body)とは、生命を維持するために必要なエネルギー源(ATPやGTP)や核酸を構成する物質である。
プリン体は代謝されると最終的に尿酸(最終代謝産物)になり、この尿酸が体内に蓄積すると、痛風を引き起こす。
プリン体は肝臓での合成と、食事からの摂取で賄われている。プリン体が多く含まれている食品は、動物の内臓や乾物、ビールである。
アルコールはそれ自体がプリン体を含む上に、体内のプリン体分解を促進させる。プリン体が分解される際に増加する乳酸は尿酸の排泄を阻害するため、尿酸が蓄積し、血清尿酸値が上昇しやすくなる1)~2)。
引用参考文献
1)金子希代子ほか.アルコールが尿酸代謝に悪い理由.痛風と核酸代謝.41(2),2017,228.(PDF)
2)市田公美.高尿酸血症とメタボリックシンドローム.日薬理誌.136(6),2010,321.(PDF)