多重業務でモヤモヤ|看護師かげと白石の今週のモヤッと(2)

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この連載では、総合病院で働く看護師のかげと中堅看護師の白石が、読者から寄せられた「看護の現場で感じるモヤモヤ」にお答えします。

 

みんなの「モヤッと」が「ピカッと」に変わりますように!

 

連載:看護師かげと白石の今週のモヤッと

Vol.2 多重業務でモヤモヤ

多重業務に追われてパニックになる看護師のイラスト。

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今回は、1年目の看護師さんから多重業務についてのお悩みです。

 

 

先日、午前中の清潔ケアが終わっていなくて、リーダーの先輩から「清潔ケア、終わってなくない?」と声をかけられました。

朝の行動計画では、清潔ケアは午前中に終わるはずだったんですけど、忙しくて昼過ぎでした。行動計画に入れていた点滴準備や交換もたくさんあって、ナースコールが鳴りまくりで。

でも、言い訳はできないので「すみません、終わっていません」と伝えたら、「じゃあ、いつすんの!?」と先輩に問い詰められてしまいました。

元々、多重業務が苦手で、プリさんにも「優先順位ちゃんとつけようね」とよく注意されています。どうしたら、多重業務がこなせるようになりますか?

(ほうじ茶ラテさん 看護師1年目)

 

 

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新人の頃、私も悩んでたなぁ…、多重業務。

 

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早くさっぱりしたい患者さんからしたら、清潔ケアもおろそかにはできない。

でも、業務が重なってくると、清潔ケアって、どうしても後回しになりがち。

 

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そうそう。

大切なケアではあるけど、緊急度は低いよね。

だから優先順位の付け方を間違っているわけじゃないと思うけどな…。

 

 

病棟の暗黙のルール?

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「ナースコール鳴りまくり」って書いてあるけど、もし、ナースコールは絶対新人がとらないといけない、みたいな空気感があるならツラいね。

 

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実は、僕もその空気感、経験あるんだ…。

ナースコールは新人がとる、という暗黙の病棟ルール。

とにかく、ナースコールが最優先で、行動計画が全部パァになっちゃう時期、ツラかったなぁ…。

 

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病院によっては、業務量のバランスや受け持ち患者の重症度や数からして、新人看護師がとることを原則にしているところもあるけど、「絶対」新人がとらなきゃいけないっていうのは、「誰のため?」と思っちゃうな。

 

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もし、ナースコールが鳴ったら絶対とらなきゃいけないなら、先に「予定していた清潔ケアが終わりそうにないんです」って先輩に伝えておくだけでも、状況は変わるのかな!?

 

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それな!!!

でも、言い出すには勇気が必要だよね。

 

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だね(笑)。

リーダーが怖い人だったら言い出せずに震える…。

 

でも、自分だけで抱え込んで後回しになると、患者さんもツラいし、あとで怒られると自分もツラいよね。

 

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たぶん、この新人さんも頭の中で「ヤバい、ヤバい…」って思ってたと思うんだよね。

そういうときは、自分の中で抱え込まずに、勇気を出してヘルプを求めよう!

 

 

ヘルプはどうやって求めたら言い訳にならない?

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でも、相談者さんは、言い訳になることも気にしてるみたい。

 

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その気持ちわかる!!!

「自分が抱えている業務、終わっていること、終わっていないこと、応援をお願いしたい旨」を伝えてみるのはどうかな…?

 

 

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うん!

言いづらいけど、「相談していいですか?」と切り出して、「◯時の点滴は終わったのですが、ナースコールに対応していたので、計画にあった清潔ケアがまだできていません。どなたかにお手伝いをお願いできませんか?」

とかね。

 

ステーションに戻ったタイミングで、リーダーに声をかけてみるのも、一つの策だと思うよ。

 

 

新人・先輩、お互いにフォローし合えれば…

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新人さんができる対応としては、「ヘルプを求める」になっちゃうけど、ぜんぶ新人が対処すべきことなのかは疑問かな…。

 

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うん。お悩みとは関係ないかもだけど、自戒も込めて。

私は中堅でリーダーもちょいちょいやるけど、「まだ終わってないの?」っていう言い方はよくないなって思った。気をつけないと。

 

じゃなくて、抱えている業務を一緒に整理してあげたらいいかなと思ったよ。

「なにか手伝う?」「どこまで終わってる?」って。

 

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うん。僕も気をつけようと思う!

 

 

今週のピカッと


☆自分の中で抱え込まずに、勇気を出してヘルプを求めよう

 

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プロフィール
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看護師のかげ(@877_727)

医療の勉強に役立つ(てほしい)絵や仕事でのほっこり話などをTwitterでつぶやいています。

10年以上病院で働いてきて、現在はいろんな場所で働いている看護師兼ライター。

最近は、後輩に飴ちゃんあげるおかん系看護師になりつつある。

 

イラスト/かげ
編集/坂本綾子(看護roo!編集部)

 

●書籍紹介

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