ストーマサイトマーキングの記録は何を記載するの?
『ストーマ術後ケア まるっとわかるQ&A95』より転載。
今回は、ストーマサイトマーキングの記録について解説します。
ストーマサイトマーキングの記録は何を記載するの?
医師・看護師・患者の三者でストーマサイトマーキングを実施しますが,術前処置として,どのようなことを考慮し,実施したのか,記録する必要があります.
術後に,実際に造設された位置と異なる場合に,その理由も含めて確認していきます.
解説
記録用紙を表1に示します.
ストーマサイトマーキングの記録は,マーキングした部位と優先順位・臍からの距離・正中からの距離・腹直筋外縁からの距離,しわやくぼみからの距離,体型による変化などの測定値を記載します.ベルトラインや患者の希望や考慮したこと,説明内容や患者の反応も記載します.
[引用・参考文献]
- 1)診療点数早見表2012年4 月版.医学通信社,2012,597─8.
- 2)小島操子.看護における危機理論・危機介入.金芳堂,2004,26─33.
- 3)大井綱朗.皮膚科疾患.中川秀己編.中山書店,2001,42─7,(看護のための最新医学講座,19).
- 4)西出薫ほか.“ストーマケア技術の文献的考察とエキスパートオピニオン”.ストーマケア エキスパートの実践と技術.日本ET/WOC協会編.照林社,2007,44─6.
[Profile]
大溝 茂実 おおみぞ・しげみ
川崎市立井田病院看護部教育研修担当師長/皮膚・排泄ケア認定看護師
*所属は掲載時のものです。
本記事は株式会社メディカ出版の提供により掲載しています。
[出典]『ストーマ術後ケア まるっとわかるQ&A95 病棟での困りごとがこれで解決!』(編著)菅井亜由美/2013年4月刊行