十分な水で服用させるのはなぜ?|経口与薬
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は服用方法に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
十分な水で服用させるのはなぜ?
安全に服用させるためです。
少ない水で飲むと薬が食道に停滞し、そこで溶解してしまう危険性があります。食道粘膜を傷つけたり、炎症を起こしたり、悪心を誘発することもありますので、十分な水で服用するように指導しましょう。最低30mLといわれていますが、最も適切なのは100〜120mL(コップ1/2以上)です。
散剤を飲む前に少量の水で口腔内を湿らせておくのは、咽頭や食道に散剤が張り付くことを防ぐためです。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版