バイタルの測定時間、測定値、観察内容を記録、報告するのはなぜ?|バイタルサイン測定
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は「バイタルサインの記録・報告」に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
バイタルの測定時間、測定値、観察内容を記録、報告するのはなぜ?
バイタルサインは、患者の状態を観察するための重要な要素です。測定後は、看護に生かすため、さらには医療職者全員で情報を共有するために、時間をおかずに記録を行います。また、前回に比べて値が変動していた場合は、必ず報告を行い、変動要因を確認する必要があります。
バイタルサインは、測定時間や体位などの条件によっても微妙に変動します。なるべく同じ条件で測定することが望ましいのですが、前日と条件が異なってしまった場合は、それも記録しておきます。
自覚症状、随伴症状なども観察し、いつもとは違う何らかの変化が見られた場合は、これも正確に記入しておきます。
MEMO各バイタルサインの基準値
各バイタルサインには、基準値が定められています。血圧のように世界保健機関や国際高血圧学会などできちんと制定されたものもありますが、体温や呼吸数、脈拍などはおよその目安と考えましょう。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版