骨はどんな役割を果たしているの?
『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は「骨」に関するQ&Aです。
山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長
骨(こつ)はどんな役割を果たしているの?
骨の果たしている役割で最もわかりやすいのは、身体の支柱として頭や上体を支えていることです。骨がなければ、重い頭や腰を支えることはできません。骨は鉄筋コンクリートの建物の鉄筋に相当します。
また、いくつかの骨が集まり、重要な臓器を収める腔(くう)をつくるのも、骨の重要な役割です。
頭蓋腔には脳が、胸腔には肺や心臓が、脊柱管には脊髄が、骨盤腔には膀胱や生殖器が、骨で守られながら納まっています。
さらに骨は、筋と協同して関節を支点にさまざまな運動をしたり、骨髄で赤血球や白血球、血小板などの血球成分を産生したり、カルシウムやリンなどを貯蔵し、これらを必要に応じて血液中に送り出します。
※編集部注※
当記事は、2018年1月22日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版