基礎代謝って何?

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は基礎代謝に関するQ&Aです。

 

[前回]

食物からはどれくらいのエネルギーが産生されるの?エネルギーは貯蔵できるの?

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

基礎代謝って何?

身体は心身ともに安静な状態でも、心臓の拍動や呼吸、腎機能の維持、体温を一定に保つなどで、エネルギーを必要としています。目が覚めている状態で、生命を維持するために必要な最小限の熱量を基礎代謝といい、前日の夕食をとってから12~18時間経過し、翌朝の朝食をとらずに静かに仰臥している状態で消費されるエネルギーを指します。

 

基礎代謝量は年齢、性別、体表面積などのさまざまな要因によって変化します(表1)。

 

表1基礎代謝量

基礎代謝量

 

成長期や思春期の小児は、発育のために大量のエネルギーを必要とするので基礎代謝量は多くなります。また、高齢になるにつれて筋が萎縮するため、基礎代謝量は少なくなります。

 

※編集部注※

当記事は、2017年2月2日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。

 

[次回]

糖質はどのような形で吸収されるの?

 

⇒〔解剖生理Q&A一覧〕を見る

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック 第2版』 (監修)山田幸宏/2023年8月刊行/ サイオ出版

SNSシェア

看護ケアトップへ