食物からはどれくらいのエネルギーが産生されるの?エネルギーは貯蔵できるの?
『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回はエネルギーの産生・貯蔵に関するQ&Aです。
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山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長
食物からはどれくらいのエネルギーが産生されるの?
3大栄養素が酸素と反応することを酸化といい、酸化によって生み出されるエネルギーは熱量とよばれます。
熱量は各栄養素によって異なり、糖質(炭水化物)、タンパク質は1gあたり4kcal、脂肪は1gあたり9kcalです。
糖質(グルコース)はエネルギー合成に、タンパク質(アミノ酸)は主に酵素や細胞の合成に、脂肪(脂肪酸)はエネルギー貯蔵に使われます。
エネルギーは貯蔵できるの?
車はガソリンを燃やして得たエネルギーをその場で使いきりながら走るため、蓄電池のようにエネルギーを蓄えることはできません。
しかしヒトは、異化作用によって得たエネルギーをATP(アデノシン三リン酸)として蓄えるという、蓄電池のようなシステムをもっています。
そして、ATPをADP(アデノシン二リン酸)に変換するときに生じるエネルギーを使い、生命活動を行っています。
※編集部注※
当記事は、2017年1月30日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
[次回]
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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版