拮抗ホルモンって何?

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は「拮抗ホルモン」に関するQ&Aです。

 

[前回]

「ランゲルハンス島」というのはなぜ?

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

拮抗ホルモンって何?

互いに反対の作用を持つホルモンを、拮抗(きっこう)ホルモンと呼びます。インスリンとグルカゴンの関係は拮抗ホルモンで、作用が互いに拮抗することで、血糖値を一定の値に調節しています。 

 

インスリンの働きは、血中のグルコースがエネルギー源として細胞に取り込まれるのを補助し、血糖値を下げることです。食物が吸収されて血糖値が上がると、インスリンの放出刺激になります。

 

これに対してグルカゴンは、低血糖状態になると分泌され、肝臓に蓄えられたグリコーゲンをグルコースに分解して血糖値を上昇させます(「グルコース(ブドウ糖)はどのように細胞に吸収されるの?」参照)。

 

※編集部注※

当記事は、2017年10月2日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。

 

[次回]

副腎と腎臓は関連があるの?

 

⇒〔解剖生理Q&A一覧〕を見る

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック 第2版』 (監修)山田幸宏/2023年8月刊行/ サイオ出版

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