ホルモンの伝わる速さはどれくらい?
『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は「ホルモンの伝わる速さ」に関するQ&Aです。
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山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長
ホルモンの伝わる速さはどれくらい?
ホルモンは自律神経系や免疫システム(系)とともに、生体の恒常性維持に関与しています。しかし、ホルモン、自律神経系、免疫系が効果を発揮する速度はそれぞれで異なります。外界条件が変化した場合、内部環境を一定に保つために最もスピーディーに働くのが神経システム(系)です。
神経系の作用が現れるまでに要する時間は、秒単位、分単位です。これに対し、最もゆっくり作用するのが免疫システム(系)で、時間単位、日単位で作用が伝わります。
ホルモンが作用するまでに要する時間は、この両者の中間で、分単位、時間単位で作用が発現します。
※編集部注※
当記事は、2017年9月8日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版