身長測定時、足先を30~40°開くのはなぜ?
『根拠から学ぶ基礎看護技術』より転載。
今回は身長測定に関するQ&Aです。
江口正信
公立福生病院診療部部長
身長測定時、足先を30~40°開くのはなぜ?
足先を閉じて立っているより安定し、膝がまっすぐのびるので、正確な身長が測定できるためです。
〈目次〉
身長の測定時、足先を30~40°開くのは
尺柱を背にして身長計の台の上にのり、両踵を密着させたまま足先を閉じると、やや安定感に欠け、両膝がまっすぐに伸びにくく、意識しないでいると膝が少し曲がってしまいます。逆に足先を90°以上に開くと、立っていること自体不安定になります。
実際に、足先を30~40°開くと安定した立位をとることができ、また自然に膝が伸び、結果として、正確な身長を測定することができます(図1)。
身長測定時のポイントは
測定時のポイントをあげると次のとおりです。
- ①尺柱の角度が傾いていないこと(尺柱が1°傾くことにより、150cmの身長で0.25mmの誤差がでます)
- ②踵、殿部、背部がちゃんと尺柱についていること。
- ③顔は正面を向いて顎を少し引き、眼窩下縁と外耳孔上縁を結ぶ線が水平になっていること。
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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『新訂版 根拠から学ぶ基礎看護技術』 (編著)江口正信/2015年3月刊行/ サイオ出版