看護師ライフがうまくいく! 入職準備のあれこれ
新しい一歩を踏み出す看護師さんのため、入職までにどのような準備が必要かまとめました。
目次
看護師の入職準備チェックリスト
一般的に看護師さんが入職するときに準備するものを紹介します。
職場によって異なりますので、必ず新しい職場からの連絡や指示を確認しましょう。
提出書類の準備
提出が必要な書類は職場によってさまざまです。
一般的に必要な書類
下記の書類は、ほとんどの職場で提出が求められるものです。
内容:内定を受け、入職する意思を伝える書類です。
提出時期:内定の連絡をもらった後に郵送で届きます。一緒に送られてくる「労働条件通知書(雇用契約書と兼用の場合あり)」の内容を確認した上で記入し、すぐに返信しましょう。
内容:勤務時間や給与など労働条件が示された書類です。「この条件で働きます」という契約を結ぶ書類ですので、内容をよく確認した上で、署名・捺印しましょう。
提出時期:入職前または入職日に提出するのが一般的です。
※労働基準法で義務付けられている「労働条件通知書」とは違い、雇用側に作成の義務はありませんので、渡されない場合もあります。
内容:保険や年金など社会保障を受けるための書類です。転職者と新卒者では必要な書類が異なります。
【転職者の場合】
下記の書類の提出が必要です。
- 源泉徴収票
- 雇用保険被保険者証
- 年金手帳(自分で保管している場合と職場に提出している場合あり)
- 健康保険被扶養者異動届(扶養義務のある家族がいる場合)
【新卒者の場合】
国民年金に加入した際に交付される「年金手帳」の提出が必要です。
提出時期:「源泉徴収票」「雇用保険被保険者証」は、退職後に前の職場から送られてきます。
1、2カ月かかることもありますので、前の職場にいつごろ送ってもらえるか確認しておきましょう。届き次第、新しい職場に提出します。
「年金手帳」は入職日に提出するのが一般的です。前の職場に提出していた場合は、最終出勤日までに必ず返却してもらいましょう。
内容:税金や保険料の手続きに必要なマイナンバーがわかる書類(マイナンンバー通知カードまたはマイナンバーカード)です。
提出方法は基本的に提示かコピーのどちらかで、原本を職場に渡すことはありません。
提出時期:新しい職場から指示があったタイミングで提出します。
※マイナンバー通知カードは2020年5月25日に廃止予定です。記載内容に変更がなければ当面使用できますが、住所や氏名などに変更があった場合は使用できなくなります。その場合、マイナンバーカードを作成するか住民票の写し(住民票記載事項証明書)の取得が必要になります。
入職先によっては必要な書類
そのほか、入職先によってはさまざまな書類が必要になる場合があります。
1身元保証書
自身の身元を保証してもらう書類で、親や親戚などに署名や捺印を頼むのが一般的
2誓約書
就業規則や守秘義務を守ることなどを約束する書類
3看護師免許の原本
看護師であることを確認するために提出を求められる。コピーしてすぐ返却してもらえるのが一般的
4住民票
履歴書と同一の住所か確認するために提出を求められることがある
5銀行口座情報
給与振込先の指定のため、新規口座開設を求められる場合がある
6定期券代の領収書
通勤手当の申請に必要な場合がある
7引っ越し代の領収書
引っ越し手当が出る場合に必要
何を、いつまでに、提出しなければならないかを確認し、提出漏れがないようにしましょう。
白衣・シューズ・グッズの準備
入職日までに白衣やシューズ、ナースグッズを揃えておきましょう。
白衣やシューズは、貸与される場合と自分で用意する場合があります。
【貸与される場合】
入職日までに職場へ行き、白衣やシューズのサイズ合わせが行われるのが一般的です。
ただし、遠方に住んでいる場合や入職までに間に合わない場合は、電話や書類の郵送で希望サイズを伝えることもあります。
【自分で用意する場合】
職場で決まったスタイルや色があるかを確認し、ネット通販や専門店などで購入します。
特に決まりがなければ、「機能性」「素材」「安全性」を考え、好きなものを選んで構いません。
ナースグッズは、転職者の方は今使用しているもので構いません。
新卒者の場合は、下記のような使用頻度の高いものを用意します。ほかにも便利なものがありますが、業務で必要と感じたら順次買い足していけばよいでしょう。
メモやハサミなど落とすと困るものは、ひも付きのものだと便利です。
【用意しておきたい看護グッズ】
- メモ(ひも付き)と筆記用具
- ナースウォッチ(秒針ありが便利)
- ハサミ(ひも付き)
- 聴診器
- 電卓(タイマーや点滴モードがあれば便利)
- 定規(瞳孔測定できるメモリ付きが便利)
- ペンライト
- 印鑑(シャチハタでOK、蓋なしで素早く押せるタイプがおすすめ)
通勤経路の確認
遅刻することがないよう、通勤経路や通勤にかかる時間を確認しておきましょう。
事前に定期券を購入する場合は、通勤手当の申請に必要なこともあるので、領収書を保管しておきます。
また、交通機関のトラブルなどが発生した場合に備え、当日の緊急連絡先を確認しておきましょう
入職日の動きの確認
入職日までに、何時にどこに行けばよいか連絡があるはずです。
何も連絡がなければ、採用担当者に自分から連絡して確認しておきましょう。
入職日は、院内の設備や電子カルテの使い方、各種手続きを説明するオリエンテーションにあてられることが一般的です。
キャリアアドバイザー
入職日は、早すぎても遅すぎても職場の人に迷惑なことがあるので、「初日は少し早めに行きたいので、どのくらいの時間に行けばよいですか」と採用担当者に聞いておくとベターです。
入職日は、職員の前で自己紹介をすることがよくあります。
緊張しやすい人は、事前に準備しておきましょう。
自己紹介で話す内容は
- 名前
- 出身地や住んでいるところ
- 既卒の場合は直近で勤務していた診療科
- 新卒の場合は意気込み
など、簡単な内容で構いません。
【自己紹介の例文】
本日からお世話になります、看護るうです。◯◯県出身です。
これまでは◯◯科病棟で働いていました。
一日でも早くお役に立てるようがんばりますので、よろしくお願いいたします。
転職者の場合、前職の仕事内容についてあまり詳しく話しすぎないように注意が必要です。
頼りになりそうと好印象を持ってもらえる半面、何でもできると思われてフォローしてもらいづらくなることもあるからです。
気になる入職のことQ&A
看護師さんが気になる入職に関するあれこれを紹介します。
ジャケットを羽織るオフィスカジュアルで行きましょう。
入職日の服装は基本的に、面接のときと同じで構いません。
入職日より前に、書類の提出や健康診断などで入職先に行く場合も同様です。
お弁当持参か、何か買っていくことをおすすめします。
ランチタイムは食堂もコンビニも混み合います。
初日は、職場の人から一緒に食べようと誘われることも多いので、貴重な交流時間を無駄にしないためにも、お昼は用意しておきましょう。
担当領域が決まっていれば、疾患やケアの基礎知識を勉強しておきましょう。
ただ、新しい職場に慣れるまでは緊張し、心身共に疲れやすいので、あまり根を詰めすぎないようにしましょう。
入職に際して転居を伴う場合、入職日の1~2週間前までには引っ越しを完了しておく必要があります。
【寮の見学】
寮に入る場合は、事前に下見をさせてもらいましょう。
下見が難しい場合は、荷物が入らないなどのトラブルを防ぐためにも、せめて間取りは確認させてもらった方が安心です。
部屋探し
自分で部屋を探す場合は、契約するまでに1~2カ月かかります。
早めにネット検索や不動産会社に行くなどして探しておきましょう。
手続き
書類のやり取りや入居審査などがあり、手続きには多少時間がかかります。
引っ越し手配
入寮や契約の手続きが済んだら、すぐに引越し業者を手配しましょう。
4月などの混み合う時期は、予約困難だったり高額になったりしますので、できるだけ早めに手配した方が安心です。
引っ越し
引っ越し日が決まったら、鍵の受け渡しなどを確認し、引っ越しに備えましょう。