5つの場面別にイラスト解説 看護師の面接マナー大全|転職・新卒
面接では、話し方から表情、仕草まで細かくチェックされています。
少しでも印象をよくするために、5つの場面別に面接のマナーを知っておきましょう。
目次
病院到着~受付
病院到着前に身だしなみチェック
病院の近くまできたら、建物に入る前に鏡で身だしなみの最終チェックをしましょう。
冬場のコートは建物に入る前脱ぐのがマナー。
脱いだら畳んで手に持ってから、建物に入りましょう。
キャリアアドバイザー
病院内のトイレはスタッフや患者さんが利用するものなので、身だしなみのチェックなどで入ることはNGです。
携帯電話の電源も建物に入る前にOFFにすることを忘れずに。
10分前に到着し、5分前には受付をする
病院には、時間に余裕を持って10分前には到着するようにしましょう。
到着したら息を整えて、面接時間の5分前には受付を行います。
病院に車で行く場合は、駐車場の混雑状況などによっては遅刻してしまう可能性もあるので、注意しましょう。
キャリアアドバイザー
到着や受付が遅れることはもちろん、早すぎても採用担当者の業務に支障が出てしまう可能性があるので、「5分前行動」ができるよう調整しましょう。
受付で伝えるのは【約束の時間・担当者名・来院理由・名前】
受付で伝えるのは「約束の時間・担当者名・来院理由・名前」の4点です。
受付の方がスムーズに採用担当者へ声をかけられるように、きちんと伝えましょう。
(例)受付に着いたら
あなた
本日●●時に、◯◯様(担当者名)と面接のお約束を頂きました、看護るうと申します。
〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。
受付
担当者に確認しますので、少々お待ちください。
あなた
お願いいたします。
(例)採用担当者が来たら
採用担当者
お待たせいたしました。担当の〇〇です。
あなた
看護るうと申します。よろしくお願いいたします。
(お辞儀をする)
採用担当者
よろしくお願いいたします。
(面接についての案内があるので、指示に従う)
交通機関のトラブルなどでやむを得ず面接に遅刻してしまうときは、遅刻することが分かった時点ですぐに電話連絡をします。
メールだと採用担当者がタイムリーに見ることができないので、避けましょう。
(会話例)
あなた
お世話になっております。
本日●●時に、◯◯様(担当者名)と面接の約束をさせていただきました看護るうと申します。
〇〇様はいらっしゃいますでしょうか?
電話受付
確認いたしますので、少々お待ちください。
採用担当者
お電話代わりました。〇〇です。
※ここで採用担当者が不在の場合は、以下の用件を伝えてもらうようにお願いしましょう。
あなた
本日●●時に、面接のお約束を頂きました看護るうと申します。
現在、貴院へ向かっているのですが、交通機関の乱れにより、到着が30分程遅れてしまいそうです。
面接のためにお時間を割いていただいているにもかかわらず、到着が遅れてしまい、大変申し訳ございません。
採用担当者
そうですか。わかりました。気をつけて来てくださいね。
あなた
ありがとうございます。申し訳ございません。
よろしくお願いいたします。
※病院に到着し受付をするときにも、遅れてしまったことの謝罪を必ず伝えて、採用担当者につないでもらいましょう。
待機時間(廊下や待合室など)
背筋を伸ばし「ながら待ち」はしない
受付後、廊下や待合室などで待機をすることがあります。
そのようなときも気を抜かず、背筋を伸ばし、私語を謹んで待ちましょう。
キャリアアドバイザー
1人になったからと油断して携帯電話を操作したり、居眠りをしたりなどは禁物です!
入室
面接では、面接官を待つ場合と、面接官が待つ部屋に入る場合の2パターンがあります。
それぞれをチェックしていきましょう。
面接官を待つとき
1面接室に入ったら、入り口に近い席付近(下座)で立って待つ
※座るように指示があった場合は座ってOK
2面接官が入ってきたら、立って挨拶&お辞儀をする
「はじめまして。看護るうと申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします」
※このタイミングで持参した履歴書を担当者に渡すことが多いため、あらかじめ封筒から出して用意しておくのがおすすめ。
3面接官から着席の指示があったら「失礼いたします」と言って座る
4面接の機会をもらったお礼&お辞儀をする
「本日はお忙しい中、お時間をいただき、ありがとうございます。よろしくお願いいたします」
面接官が待つ部屋に入るとき
1ノックを3回し、ドアを開ける
「失礼いたします」
2面接官にお尻を向けないようにドアを閉め、挨拶&お辞儀をする
「看護るうと申します。本日はお忙しいところお時間をいただき、ありがとうございます。よろしくお願いいたします」
3面接官から着席の指示があったら「失礼いたします」と言って座る
※カバンを椅子の横の床に置いてから座る
面接中
言葉遣いや受け答えのマナー3つ
1一人称は「わたし」
社会人の一人称の基本は「わたし(わたくし)」です。自分の名前を一人称にしたり、「自分は」などと言ったりするのはNGです。
2ゆっくり・はっきり大きな声で話す
面接のときは、大きな声でゆっくり・はっきりと話しましょう。
早く話すと、相手に聞き取りづらいことはもちろん、自分の気持ちまで焦ってしまいます。
ゆっくり・はっきりと話すことで、落ち着いた印象になりますよ。
3敬語を正しく使う
面接では、敬語を正しく使う必要があります。
丁寧に話そうとするあまり、誤った敬語を使うと「普段からあまり敬語を使い慣れていないのでは?」とかえってマイナスな印象に。面接前に敬語の使い方をおさらいしておきましょう。
Point!
施設の敬称の使い方に注意!
1志望先の病院・施設は正しい敬称を使う
- 履歴書などの書き言葉の場合:貴院、貴施設
- 面接などの話し言葉の場合 :御院(おんいん)、御施設(おんしせつ)
※基本的には上記の使い方が正しいですが、面接などの話し言葉でも、貴院・貴施設と言うことのほうが一般的なため、どちらを使っても問題ありません。
2自分が所属している(していた)病院・施設に敬称は使わない
- 在職中の場合:現職
- 退職している場合:前職
※「うちの病院」「私の病院」などと砕けた言葉は使わないように注意
面接官の話を聞くときも礼儀正しく自然に
面接では話すときだけではなく、面接官の話を聞くときのマナーも見られています。
- 背もたれは使わず、背筋を伸ばす
- 明るい表情を意識する
- 面接官と目を合わせて相槌を打つ
面接官の話をだらしない姿勢で聞くのはもちろんNGです。
常に背筋を伸ばしましょう。
面接では自然な表情で、面接官としっかり目を合わせることが大切です。
緊張してしまうのは仕方ないことですが、表情が硬くなってしまったり、いろんなことを考えすぎて相槌を打つのを忘れてしまったりすると、「ちゃんと聞いているのか?」と面接官は不安になります。
面接は一方的に話す場ではなく、対話をする場だということを意識しましょう。
キャリアアドバイザー
面接の最後には、「なにかご質問はありますか?」と聞かれることも。
そのようなときは、質問をする前に「ノートにメモをとりながらお聞きしてもよろしいでしょうか?」と一言伺って、担当者が答えてくれたことをメモしましょう。 |
|
面接後~
部屋から退出するときも丁寧に
面接終了後、部屋を退出するときにも注意が必要です。
1面接終了後、座ったままお礼&お辞儀をする
「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました」
2立ち上がり、椅子の横で再度挨拶をしながら一礼する。
「ありがとうございました。失礼いたします」
3面接官の方を向いてドアを閉める
「失礼いたします」
建物を出るまでは気を抜かない
面接が終わってからも、建物を出るまで気を抜いてはいけません。
- すれ違うスタッフに挨拶をする
- 携帯電話の電源は入れない
- 担当者が出口まで見送りをしてくれる場合は、再度振り返りお辞儀をする
- 髪をほどいたり、ネクタイをゆるめたりしない
院内のスタッフが偶然目にしていたりすると、マイナスな印象になりかねません。
キャリアアドバイザー
面接でよくある質問や服装もチェック!
面接当日のマナーがおさらいできたら、面接でよくある質問・回答例や服装・身だしなみなども確認しておきましょう。
下記の記事では、面接対策でやるべきことをまるっと解説しています。こちらを読めば面接対策はバッチリでしょう。