退職当日の流れもおさらい! 看護師の退職の挨拶【4つの例文】
何を言うべきなのか迷う退職の挨拶。
シチュエーション別に挨拶の例文やポイントを解説します。
目次
退職日の挨拶【例文とポイント】
例文|退職日の挨拶
本日は、お忙しい中お時間をいただきありがとうございます。
私事ではありますが、この度、一身上の都合により退職することになりました。
いたらない点も多く、皆様にはご迷惑をおかけしてしまうこともありましたが、皆様のご指導のおかげで、やりがいや楽しさを感じながら仕事をすることができ、こちらでの経験は私にとって貴重な財産となりました。
ありがとうございます。
(私が行っていた業務は、今後◯◯さんに引き継いでいただきます。よろしくお願いいたします。)
この経験を活かして、今後とも頑張っていきたいと思います。
最後になりますが、今後の皆様のご活躍と健康をお祈りしています。
本当にありがとうございました。
師長さん、退職のご挨拶に伺ったのですが、いまお時間よろしいでしょうか?
(いいですよ~)
◯年間、大変お世話になりました。
新人の頃から丁寧に指導をしていただいたおかげで、ここまで看護師を続けることができました。
これも師長さんのおかげです。ありがとうございます。
特に新人指導で悩んでいたときには、何度もご相談に乗っていただいたことが本当にありがたく、いまでは新人も成長してくれて、とても嬉しいです。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。
-----会話へ-----
看護部長さん、退職のご挨拶に伺ったのですが、いまお時間よろしいでしょうか?
(いいですよ~)
◯年間、大変お世話になりました。本日が最終出勤日となりました。
院内でお会いする度にお声がけをいただけて、それがとても励みになっていました。
◯◯病院で看護師として仕事ができたことで、たくさんのことを経験し、学ばせていただきました。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。
-----会話へ-----
退職の挨拶の3つのポイント
退職の挨拶のポイントは3つです。
Point!
- 退職の挨拶は長すぎNG!1分ほどにまとめる
- 退職理由は「一身上の都合により」でOK
- 退職の挨拶で伝えるのは「感謝」と「前向きに頑張る気持ち」
挨拶は簡潔に「感謝」と「今後への前向きな姿勢」を伝えることが大切です。
退職の挨拶をするタイミングはさまざまですが、忙しい中でスタッフの時間を頂いていることを意識しましょう。
退職理由が円満とは言えない場合も、職場のスタッフへの挨拶で伝える内容とポイントは変わりません。
具体的な退職理由や今後のことについては触れず、社交辞令として割り切って感謝が述べられれば十分です。
また、退職の手続きなどをしてくれた上司やお世話になった人がいれば、個別に挨拶をします。
個別に挨拶する人がいなければ、職場全体へ向けた挨拶をしたあとは退勤してもOKです。
休職中・休職後に復帰せず退職となる場合には「休職中はご迷惑をおかけしました」「休職した際は、あたたかい言葉をかけていただき、ありがとうございました」などの一言を添えるとよいでしょう。
直接会う機会がなければ、メールや手紙などで挨拶をしても大丈夫です。
円満ではない理由で退職するときは、挨拶をするのもあまり気が進まないかもしれませんが、最後にしっかりと退職の挨拶をすることで、気持ちを切り替えて次のステップへ進むことができます。
【例文】メール(手紙)での退職の挨拶
院内のメールツールがある場合は、直接会って挨拶ができない相手にメールで退職の挨拶をするのもOK。
失礼にはあたりませんので、安心してください。
例文|メールでの退職の挨拶
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件名:退職のご挨拶(フルネーム)
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〇〇病棟の皆様、お疲れ様です。(フルネーム)です。
このたび、一身上の都合により◯月◯日をもって退職することとなりました。
本来であれば直接ご挨拶をすべきところ、メールでの挨拶にて失礼いたします。
いたらない点も多く、皆様にはご迷惑をおかけしてしまったこともありましたが、皆様から温かい叱咤激励の言葉をいただき、ここまで続けることができました。
本当に感謝しております。
業務を通じて壁に当たることもありましたが、多くのことを学ばせていただきました。
今後も〇〇病棟で培った経験を、活かしていきたいと思っております。
最後になりますが、皆様のさらなるご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
今まで、本当にありがとうございました。
2019年◯月◯日 フルネーム
メールでの退職の挨拶のポイント3つ
退職の挨拶をメールでする場合、直接会って挨拶をする場合と同じく、退職理由は「一身上の都合により」でOK。
その他の内容は感謝を伝えつつ、今後の抱負などがあれば長くならない程度に書きましょう。
お世話になった方には、病棟スタッフへのメールとは別で、個別に感謝のメールを送るとより丁寧です。
その際は、その方とのエピソードを加えると、感謝の気持ちがさらに伝わります。
もし、メールツールがなければ、スタッフの共有スペースなどに感謝の手紙を置いておくのもよいでしょう。
看護師の退職日~1日の流れ~
退職当日の1日の流れを、日勤・夜勤別におさらいしましょう。
退職日当日のマナーとポイント5つ
1勤務前に師長に挨拶しておく
退職日当日は、師長などの直属の上司に
「本日が最後の出勤となります。長らくお世話になりました。本日もよろしくお願いいたします。」
など、ひと声かけておくと、今までお世話になったことへの感謝や、最後まできちんと勤めようとしている姿勢が伝わります。
もし、退職日当日に上司がいない場合は、最後に会うことができる日はいつなのか、シフトを確認して声をかけておくとよいでしょう。
2引き継ぎに漏れがないか最終チェック
自分が行っていた業務を引き継ぐ場合、最終的に伝え漏れがないか、後任者とチェックをしましょう。
3勤務終了後は関係各所への挨拶回り
勤務終了後は、退職の挨拶回りをしましょう。
委員会などでお世話になった人や同期が他部署にいる場合は、病棟での挨拶が一通り終了した後に挨拶しに行きます。
また、看護部へも忘れずに挨拶に行きましょう。
師長や看護部長などは多忙なため、「挨拶に行ったけど会えなかった…」ということを防ぐためにも、事前に予定を確認してから挨拶に行くのがおすすめです。
退職後に会うことがない人も多いとはいえ、「今まで一緒に働いていたのに、挨拶にも来なかった…」と陰で言われるようなことがないようにしたいですね。
4退職日が夜勤のときは入りor明けで挨拶を
最終出勤日が夜勤のときは、入りか明けで退職の挨拶をしましょう。
普段より少し早めに出勤して挨拶を済ませておき、明けでも少し残って挨拶をするなど、スケジュールを工夫するのがおすすめ。
ただし、重要なのは「最後の勤務をきちんと終えること」なので、挨拶にとらわれすぎないようにしましょう。
5菓子折りなど贈り物の用意は病院によりけり
お世話になった職場への感謝の気持ちとして、退職日に菓子折りなどの贈り物を渡すことはよくあることです。
贈り物をするときは、スタッフの共有スペースなどに手紙を添えて置いておくのがよいでしょう。
ただし、退職するときの状況によっては無理に用意する必要はありません。そのような慣習がそもそもない病院もあります。
あくまで贈り物は「気持ち」なので、先に退職した先輩や同僚などに確認しておくとよいでしょう。
退職までの準備は完ペキ?
下記の記事では、看護師の退職までの流れややるべきことをまとめています。ヌケモレがないか、今一度確認しておくと安心です。