新人看護師必見!新しい職場に早く慣れる3つのコツ

新年度が始まりました。

 

新人として医療現場で初めて働く方は、慣れない環境でストレスも大きい時期でしょう。

 

他の職場から異動や転職した方も、違った環境に適応するまでは、やはり精神的に疲れるものです。

 

今回は、「新しい職場に早く慣れる3つのコツ」をお伝えしたいと思います。

 

①最初の1か月の印象が重要!

新人にとって、最初の1か月で周囲に与える印象が、その後かなり大きな影響力を持ちます。

 

最初に悪い印象を持たれてしまうと、それがその人のイメージとして定着し、後からの挽回が難しくなるのです。

 

例えば…

最初に遅刻が続いたりすると、「時間にルーズだ」という印象が個人と強固に結びつき、いつまでもイメージを変えられない

といったことがあります。

 

逆に、最初に周囲にしっかりと好印象を与えておくと、これが長く持続します。

 

仮に小さな遅刻があっても、「珍しいな」と思われ、それほど大きなマイナスにならずに済んだりするのです。

 

最初は決して手を抜いてはいけません。
細かな配慮できっちり仕事を行い、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。

②明文化されていないルールに気をつける!

職場には明文化されていない、「ローカルルール」が少なからず存在します。

 

新人にとって最もつらいのが、このローカルルールに気づかず違反してしまい、予期せぬ非難を受けるという経験です。

 

例えば…

「△△するときは、〇〇さんに事前に声をかけておいた方がいい」

「□□することはルール上は禁止されてはいないが、なるべくやらない方がいい」

というような、「暗黙の了解」的な風習です。

 

職場に長くいる人ほど、我が身に染みついたローカルルールに気づいていません。

 

そのため、「初見なら知らなくて当然」であることに、案外気づけないものです。

 

本来、このようなローカルルールはなくすべきなのですが、それは新人の仕事ではありません。ひとまず、ルールに適応するしかないのです。

 

何とも面倒な話ですが、余計な心理的ストレスを背負わないためにも、ローカルルールの存在に常に気を配っておくとよいでしょう。

 

そして、自分が指導者の立場になったときは、「知らなくて当然」のローカルルールを逸脱した後輩を怒るようなことは決してしたくないものです。

 

逆に言えば、他の病院から入職する際は、前の職場で身についたローカルルールに自分が気づいていないことがあります。

 

これまで当たり前のように行ってきた習慣が通用しない、というパターンもあるため、注意が必要です。

 

③職場には「色んなキャラクター」の人がいると考える!

職場には思わぬ「地雷」が埋まっていることがあります。

 

例えば…

「〇〇先輩は△△に強いこだわりを持っていて、これを守らないと叱られる」

というような、その部署にいる人なら認識している「無造作に踏むと怪我をする地雷」が、どこの職場にもあるものです。

 

「面倒な話だな」と思った人が多いでしょう。

 

確かに、このような「地雷」をなくし、誰もが人間関係に不和を生じないよう意識しながら、お互いに思いやりを持って業務に取り組むことが理想ではあります。

 

しかし、さまざまなキャラクターの人がいるのも事実。
私たちは、他人を変えることはできません。

 

職場での人間関係を損なうと、日常生活の心理的ストレスはとてつもなく高まります。

 

自分の身を守るためにも、その部署に長くいる先輩に、この手の「地雷」の存在を聞いておくとよいでしょう。

 

***

 

最初のうちは、職場の雰囲気やルールがわからず、戸惑うこともあると思います。

これら3つを意識しながら、新しい環境に早く慣れて、ぜひ看護師として頑張っていってください。


 

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執筆

田附興風会 医学研究所北野病院 消化器外科/腫瘍研究部 医員・研究員山本健人

医師・博士(医学)。平成22年京都大学医学部卒業後、複数の市中病院勤務を経て、現職。 医療情報サイト「外科医の視点」を運営し、累計1200万PV超。資格は外科専門医、消化器外科専門医、消化器病専門医、内視鏡外科技術認定医(大腸)、がん治療認定医 、感染症専門医など。
「外科医けいゆう」のペンネームで、TwitterInstagramFacebookを通して様々な活動を行い、読者から寄せられる疑問に日々答えている。

編集:宮本 諒介(看護roo!編集部)

 

 

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