高体温症とは・・・
体温症(こうたいおんしょう、hyperthermia)とは、体温が制御できず異常に上昇する状態のことである。高体温ともいう。
通常、体温が上昇すると、熱の放散(発汗や血管の膨張)を行うことで体温を正常に保とうとする。しかし、何らかの理由で体温中枢の機能障害が起こると体温調節が不十分になり、体温が上昇してしまう。熱中症や抗精神病薬などによって引き起こされる。
なお、感染症による体温の上昇は、発熱と呼んで区別する。
症状
脱水による口渇、無汗、倦怠感、意識障害が挙げられる。高体温症で体温が異常に高くなったり、その状態が長く続いたりすると、生体に致命的な影響を及ぼす。
治療
脱水になりやすいため、水分や電解質を補給する必要がある。原因が外部環境による場合は、涼しい場所に移動し、全身を冷やす(クールダウン)なども応急処置としては有効である。
引用参考文献
1)岩田健太郎ほか.系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学[11] アレルギー 膠原病 感染症.第14版,医学書院,2016,400p.(ISBN9784260021920)
2)本多夏生.“第14回 日本臨床麻酔学会 高体温が生体 に及ぼす影響 について” .J-STAGE.