プロトンポンプ阻害薬とは・・・
プロトンポンプ阻害薬(ぷろとんぽんぷそがいやく、Proton pump inhibitor;PPI)とは、胃酸分泌を抑制する薬である。
胃の分泌腺にある壁細胞には、最終段階で胃酸を分泌するプロトンポンプという部分が存在する。プロトンポンプ阻害薬は、このプロトンポンプに作用し、働きを妨げ、胃酸の分泌を抑制する。
胃酸分泌抑制作用を持つ薬剤には他にヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)があるが、プロトンポンプ阻害薬はH2ブロッカーよりも強力な胃酸分泌抑制作用を持ち、抑制作用も長時間持続する。
日本で内服のプロトンポンプ阻害薬の使用が認められている疾患には、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、ヘリコバクターピロリ性胃炎などにおけるヘリコバクター・ピロリの除菌療法がある。
副作用は下痢、便秘、悪心などの消化器症状。まれに発疹や肝障害が起こるので注意が必要である。/p>
引用参考文献
1)医療情報研究所編.鈴木英雄ほか監.攻撃因子抑制薬.薬がみえる vol.3.メディックメディア.2017.35(ISBN9784896326406)