最終更新日 2018/12/04

瞳孔

瞳孔とは・・・

瞳孔(どうこう、pupil)とは、水晶体の前面にあり、虹彩の中央にある小孔のことである。光は瞳孔から入り、網膜に到達する。

 

役割

対光反応

虹彩にある平滑筋の作用によって瞳孔の大きさは変化し、網膜に到達する光の量がそれに応じて調整される。明るい場所では瞳孔は小さくなり(縮瞳)、暗い所では瞳孔は大きくなる(散瞳)。これを瞳孔の対光反応という。また副交感神経が興奮すると縮瞳し、交感神経が興奮すると散瞳する。

 

近見反応

対光反応以外に縮瞳・散瞳が生じる反射として近見反応がある。これは、近くにある物を見ようとすると、物の焦点を合わせ、像をはっきり見るために、寄り目の状態(輻輳)になり、縮瞳する反応である。

執筆: 水 大介

神戸市立医療センター中央市民病院  救命救急センター医長

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