縮瞳とは・・・
縮瞳(しゅくどう、miosis)とは、眼の瞳孔が収縮した状態のことである。瞳孔括約ともいう。
副交感神経が支配する瞳孔括約筋と、交感神経線維が支配する瞳孔散大筋の両方の働きによって、瞳孔が縮小する。眼球内に入る光の量を調節する機能のひとつであり、明るい所や光刺激を受けた際に縮瞳が起こる。瞳孔の弛緩を意味する「散瞳」と対応する現象である1)、2)。
臨床では、脳幹出血、ホルネル症候群、モルヒネや有機リンによる中毒、縮瞳薬の使用などで観察される。また、糖尿病の患者や高齢者に見られることもある1)3)。
引用参考文献
1)永井良三、田村やよひ監. 看護学大辞典.第6版,メヂカルフレンド社,2013, 2400p.(ISBN9784839214784)
2)大鹿哲郎ほか.系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学[13] 眼.第12版,医学書院,2013,224p.(ISBN9784260015707)
3)石井義洋.卒後10年目総合内科医の診断術= DIAGNOSTIC STRATEGIES FROM 10 YEARS OF PRACTICES.中外医学社,2015,686p.(ISBN9784498020726)