最終更新日 2023/09/20

eGFR

eGFRとは・・・

eGFR(いーじーえふあーる、estimated glomerular filtration rate)とは、腎機能を評価する際に用いる数値である。腎機能の指標としてよく用いられる。推算糸球体濾過量ともいう。

 

腎臓は、糸球体で血液を濾過して尿を作っている。糸球体で濾過される量を糸球体濾過量(GFR)と呼ぶ。GFRを測定するには24時間蓄尿を必要とする方法のほかに、採血のみで簡易的に推定できるeGFRがよく用いられている。

 

基準値

正常値は60mL/分/1.73㎡以上。
腎機能が悪くなるとeGFRの数値は低下するとされている。

 

検査の目的

慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)の重症度ステージ分類の重要な指標のひとつであり、薬剤投与量の調整の目安にも使われる。

 

eGFRの計算式

血清クレアチニン(Cr)値・年齢・性別から算出する。
・男性 194✕Cr-1.094✕年齢-0.287
・女性 194✕Cr-1.094✕年齢-0.287✕0.739

 

高齢者や長期臥床など筋肉量が極端に少ない場合は、eGFRが高く算出されることに注意する。
またeGFRは、血清シスタチンCからも算出できる。

 


【引用・参考文献】
1)白井小百合.池森敦子ほか編.腎機能検査.病気がみえるvol.8 腎・泌尿器.第2版.メディックメディア,2014,p26.
2)日本腎臓学会.エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2023.

SNSシェア

用語辞典トップへ