ケトン体とは・・・
ケトン体(けとんたい、ketone body)とは、アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸の総称である。飢餓状態や糖尿病などにより、エネルギー源として血糖を利用できないと、中性脂肪は脂肪組織で遊離脂肪酸に分解される。ケトン体はこの分解された脂肪酸から、エネルギー源の代わりとして肝臓で産生され、血中に放出される。
ケトン体が体内に増加した状態をケトーシスと呼び、進行するとケトアシドーシスに至る。
血中のケトン体上昇の原因
血中のケトン体が上昇するのは以下のような場合である。
・飢餓、絶食状態
・糖尿病や内分泌疾患などによる糖利用障害
・発熱、外傷、感染症、運動、高脂肪食、ストレスなど
引用参考文献
1)“ケトン体”.薬学用語解説.
2)吉岡成人ほか.検査.系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学6.第14版,医学書院,2015,72-73.(ISBN9784260019880)