最終更新日 2019/06/11

ラパコレ

ラパコレとは・・・

ラパコレ(らぱこれ)とは、ドイツ語のLaparoskopieに由来し、腹腔鏡下胆嚢摘出術を表す医療用語である。腹腔とは肝臓、胆嚢、小腸、大腸などが詰まっているお腹のスペースで、腹腔鏡手術は腹腔専用の内視鏡を入れて行う手術を指す。

 

腹腔鏡下胆嚢摘出術は、お腹に3~4つ穴をあけ、細いチューブを通して電気メスや特殊なはさみ等を使い、腹腔鏡を通してテレビモニターでお腹の中を見ながら胆嚢を摘出する手術のことである。合併症には、出血、胆汁漏出、胆管損傷などがある。

 

胆嚢摘出術では、胆嚢と胆管を繋ぐ胆嚢管を切って胆嚢を取り出す。しかし、腹腔鏡下という視野が狭い状態での手術であることに加え、癒着が強い場合や、胆管の走行には個人差があるため術者が総胆管と胆嚢管を見誤り、総胆管を傷つけてしまうことがある。また、術中は視野の確保のために、腹部に炭酸ガスを送る。そのため、腹腔に圧力がかかることによって心臓に戻る血液の量が減少し、心臓や肺などに負担がかかることがある。血液の流れが悪くなることで血栓を生じやすくなるため、静脈血栓症などを予防することが必要である。

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