セラミドとは・・・
セラミド(せらみど、ceramide)とは、表皮の角質層に存在する、細胞間脂質(角質細胞間脂質)の構成成分の一つである。セラミドは角質細胞間脂質の構成成分の約50%を占め、中心的な役割を果たす。角質細胞間脂質は、セラミドの他にコレステロールや遊離脂肪酸、硫酸コレステロールなどからなる。
役割
角質層では、角層細胞がレンガのように積み重なっており、その角層細胞の間をセラミド(細胞間脂質)が、レンガをつなぐセメントのように埋めている。この角層細胞とセラミドの層がしっかり作られていると、バリア機能が正常に働く。一方、セラミドが不足すると角質層がくずれ、水分が逃げやすくなり、皮膚のバリア機能が低下する。
また、セラミド(細胞間脂質)はそれ自体が保湿成分としての機能を持っている。
引用参考文献
1)清水宏.皮膚の構造と機能.あたらしい皮膚科学.第3版,中山書店,2018,8-10(ISBN9784521745817)