内臓脂肪とは・・・
内臓脂肪(ないぞうしぼう、Visceral fat)とは、内臓に蓄積した脂肪のことである。
BMI:25以上を「肥満」というが、肥満に起因もしくは関連する健康障害を合併するか、その合併が予測される場合で医学的に減量が必要な病態は「肥満症」と定義される1)。
日本人は皮下脂肪へのエネルギー蓄積能が低く、内臓脂肪蓄積を来しやすいため、内臓脂肪型肥満が多い。内臓脂肪の蓄積はそれが産生する炎症性サイトカインなどによる糖代謝異常、脂質代謝異常、高血圧を合併しやすく、これらがリスクファクターとなって動脈硬化性血管病が引き起こされる。
内臓脂肪の蓄積に加えて、脂質、血圧、血糖の異常を2つ以上合併する場合は、メタボリックシンドロームと呼ばれる(図1)。
図1メタボリックシンドローム診断基準
引用参考文献
1)日本肥満学会肥満症診療ガイドライン作成委員会.日本肥満学会編.肥満症診療ガイドライン2016.ライフサイエンス出版,2016,132p.
2)下村伊一郎.内臓脂肪肥満型肥満の病態と包括的治療を考える.日本内科学会雑誌.105(3),2016,391-395.