クレーデ法とは・・・
クレーデ法(くれーでほう、Crede maneuver)とは、患者本人または介助者が、恥骨上から用手的に強く圧迫し、尿を排出させる方法である。別名、手圧排尿や用手排尿、クレーデ排尿とも呼ばれる。
注意点
(1)条件
・脊椎損傷患者でないこと
脊髄損傷患者の場合は、尿管、腎盂などの上部尿路に圧がかかることで上部尿路障害を起こすリスクがあるため、クレーデ法は勧められない1)。
・膀胱尿管逆流症、尿路感染を合併していないこと
膀胱尿管逆流症、尿路感染を合併している場合は、クレーデ法は禁忌である。
(2)注意事項
腹圧の上昇に注意する。腹圧が上昇することにより鼠径ヘルニア、子宮脱や直腸脱といった骨盤臓器脱、痔疾のリスクにもなると言われている。
引用参考文献
1)日本排尿機能学会ほか.“脊髄損傷患者の経尿道排尿にはどのような種類があり,それぞれの適応は?”. 脊髄損傷における排尿障害の診療ガイドライン.Mindsガイドラインライブラリ.