最終更新日 2018/01/09

腹圧性尿失禁

腹圧性尿失禁とは・・・

腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん、urinary stress incontinence)とは、咳嗽くしゃみをした時、急に立ち上がったり重い荷物を持ち上げたりした運動時などに、腹圧が上昇し、膀胱の収縮と無関係に尿が漏れてしまうことである。

 

女性の尿失禁で最も多い。骨盤底筋群の緩みや尿道括約筋の機能低下により起こる。

 

治療は、骨盤底筋群の機能回復が中心となる。具体的には、保存療法の骨盤底筋体操などの理学療法から骨盤底再建手術などの手術療法まで、さまざまな方法があり、それぞれ50~90%の改善率である。軽症であれば、骨盤底筋体操と薬物療法が考慮され、中等症から重症例では手術療法も適応となる。

執筆: 上村恵理

長崎大学病院 高度救命救急センター助教

SNSシェア

用語辞典トップへ