きゅう師とは・・・
きゅう師(きゅうし)とは、特定の単位を取得できる学校または養成所に通い、きゅう師国家資格に合格した有資格者のことである。同じく国家資格であるあん摩マッサージ指圧師とはり師の資格を3つとも持つ人を指して、鍼灸(しんきゅう)マッサージ師もしくは三療師(さんりょうし)と呼ぶこともある。
きゅう師はヨモギの葉を陰干しし、精製して作る「もぐさ」を特定の部位の上で燃焼させ、痛みや凝りなどの不調を改善する施術を行う。効果がある理由についてはまだ解明されていない点も多いが、皮膚に近い筋肉だけでなく内臓などの皮膚から遠い部分にも作用し、不調を緩和させる効果が知られている。
きゅう師の業務等については、1947年に成立して1948年から施行された「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師に関する法律」で定められている。尚、法律上では「きゅう師」ではなく「きゆう師」と表記する。
資格取得方法
高校卒業以上の資格を有する者が、きゅう師に必要な知識と技能を教える養成所または学校において既定数の単位を取得することで、きゅう師の受験資格を得ることができる。
視覚障害等がある場合は、特別支援学校の理療科に通って受験資格を取得することが多い。また、あん摩マッサージ指圧師とはり師、きゅう師の資格に必要な知識と技能を同時に学べる専門学校もある。
受験資格取得後、きゅう師国家資格に合格することで資格を取得する。
勤務先
東洋医学を扱う病院や接骨院、整骨院、整形外科医院や診療所、鍼灸マッサージ院、リハビリテーションや理学療法を実施するクリニックなどが多い。また、きゅう師の資格を持つことで開業することも可能である。