最終更新日 2017/07/20

はり師

はり師とは・・・

はり師(はりし)とは、はり師国家資格に合格した資格者のことである。経穴(けいけつ:ツボ)に鍼(はり)を刺すことで、体の痛みや凝りなどの不調を改善する。同じく国家資格であるあん摩マッサージ指圧師きゅう師の資格を3つとも取得している人を指して、「鍼灸マッサージ師」と呼ぶこともある。

はり師に関する法律は1947年に成立、1948年に施行された「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師に関する法律」によって規定されている。「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師に関する法律」が制定されるまでは、はり師ではなく「鍼医」と呼ばれることが一般的であった。

 

勤務先

はり師の資格を持つことで開業することも可能であるが、現在、純粋なはり治療だけを行う治療院は減少している。接骨院などの、はり以外が主となる治療機関で勤務するはり師が増えている。

 

鍼治療と鍼管

鍼を直接皮膚に刺すこともあるが、鍼管(しんかん)と呼ばれる金属やプラスチックの管に通して刺すこともある。鍼管は江戸時代に日本で開発された方法であるが、利用することで皮膚を切り裂く痛みを軽減することが可能である。日本においては鍼管法、中国では鍼管を使用しない方法が主流である。

 

資格取得方法

高校卒業以上の資格を有する者が、はり師に必要な知識と技能を教える養成所または学校において3年以上かつ既定数の単位を取得することで、はり師の受験資格を得ることができる。
一般的にははり師の国家資格受験コースがある専門学校やあん摩マッサージ指圧師とはり師、きゅう師の資格に必要な知識と技能を同時に学べる専門学校で学ぶ。大学の鍼灸学科、鍼灸短期大学に通って受験資格を取得することも可能である。視覚障害等がある場合は、特別支援学校の理療科に通って受験資格を取得することも多い。
受験資格取得後、はり師国家資格に合格することで資格を取得する。

SNSシェア

用語辞典トップへ