心胸比とは・・・
心胸比(しんきょうひ、cardio thoracic ratio;CTR)とは、胸部X線画像において、胸郭(胸)で最も幅の広い部分の長さと、心陰影(心臓)の最も幅のある部分の長さの比のことである。心胸郭比と呼ばれることもある。心臓の拡大の程度を簡単に知ることができる便宜的な方法である。透析患者では、基準体重(ドライウエイト、DW)を決める指標になる。
算出方法
正面から撮影された深呼吸時の胸部X線画像で、胸郭横径と心横径を計測し、その比率を百分率で表す。
診断
健常者成人では、50%以下が正常の目安とされ、50%以上であると心臓が大きい「心拡大」と判断されることが多い。
この場合、心不全などの可能性がある。超音波検査などの精密検査が行われることが多い。
引用参考文献
1)心臓が大きいと言われたら.国立循環器病センター 循環器病情報サービス.